返事が遅くなりまして、どうもすみません。
ウィキペディアのルールを法律になぞらえてみるならば、実際の法律がそうであるのと同様、 本来、条文はその精神・目的に沿って解釈されるべきであり、たとえ齟齬があるために 間隙をついてすり抜けられる可能性があろうとも、自己の利益のためのみに利用するべきでないと 考えます。
アカウントとIPユーザーの区別の点ですが、基本的に、前者は個人の所有物、 後者は不特定多数によって共有される可能性のあるものと考えられているようです。 実際にはそうでないこともありえますが、たいていの場合そうであると仮定され、 アカウントには無期限ブロックが適用され得るのに対し、IPアドレスには通常 無期限のブロックは避けるように規定されています。
ブロックを受けているある利用者が、他のアカウントを使って「ブロックを回避して」 投稿することを完全に禁止されているとして、この場合、IPユーザーであれば許容される 理由は何でしょうか。
仮にそのブロック期間が無期限であるとすると、IPアドレスは不特定多数の共有物ですから、 それを無期限ブロックした場合、巻き添えとなって他の利用者の投稿が大きく制限されることになります。 つまり、IPアドレスが変わって、無関係の利用者がまったく投稿できなくなってしまう可能性があります。 それを避けるためにIPアドレスの無期限ブロックは避けられています。
その他の点で区別される理由の可能性として、アカウントを取得することによって仮想人格の形成を 達成することによる自己顕示欲が満足されるから、IPアドレスからの書き込みならばそれは除外できる、 というのも一応考えられますが、そのような点は微々たる問題でしょう。 ほかには考えつきませんが、何かあるでしょうか。
ゆえに、用法上「ソックパペット」の語を使うことが厳密には誤りであるとしても、 それがブロックを行わないことの理由にはなりえない、とするのが妥当であると、私は考えます。 ブロックされた利用者がそれを回避している、という点で違いがないからです。 以上の見解については霧木さん、sumaru さんが既に述べておられることですが、一応記しました。 長くなってきたので、他の点については分けて書きます。