ビトケンシュタインの、(文庫本の)記事の中に、ウサギにもアヒルにも見える、画像があるのですが、 これと同じ画像を探して、うぃきべでぃあに登録したらいいと想うのですが、 フリーの画像、お心当たりの方はいらっしゃいませんか?
山田LX ----------- -------------------------------------- Let's start Yahoo! Auction - Free Campaign Now! http://pr.mail.yahoo.co.jp/auction/
お探しの画像はこれだと思うのですが、いかがでしょうか?
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Duck-Rabbit_illusion.jpg
Re: [WikiJA-l] 画像を探し、うさぎ・あひる にレスです。
おーーっ、ずいぶんリアルタッチのウサギアヒルですね。 ありがとうございます。 元々の挿絵はこれだったのでしょうか? この絵が著作切れであると言うことは、ビトケンシュタインの論文も英語版で著作権切れでウィキにアップされているのでしょうか?
自分で探せばいいのですが……英語は良くわからないもので…… ドイツ語は全然判りません。 だいたいの輪郭が分かっていると、探るのもずっと楽になります。 ので、 ご存知の方チョッと教えていただけませんでしょうか?
ビトケンシュタインと、パターン認識機能について調べております。。
このウサギ・アヒルの絵で云うと、 まず、目に注目して、頭であると、認識、それから、口を認識すると。 くちばしが、耳に見えますね。 この辺の順位付けと言うか、……認識手順。
あるいは、パーツの統合なのか? この仕組みを、説明している部分が読みたいのです。
どうぞよろしくおねがいたします。
お探しの画像はこれだと思うのですが、いかがでしょうか?
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Duck-Rabbit_illusion.jpg
-- diagraph01 / Yoshizawa, Hideaki mailto:diagraph01@nifty.com
山田LX ----------- -------------------------------------- Let's start Yahoo! Auction - Free Campaign Now! http://pr.mail.yahoo.co.jp/auction/
細かい部分は、哲学や心理学に詳しい方にお任せします。その上で、お役に立 てるかどうかは分かりませんが、私で可能な範囲内でお答えしておきたいと思い ます。文章内の[[]]内の単語は、ウィキペディア日本語版に記事があります。
パターン認識自体は[[認知心理学]]の流れを汲んでいます。そして認知心理学 は[[ゲシュタルト心理学]]の流れを汲んでいます。さらに辿れば[[ヘルムホル ツ]](スタブ)の知覚研究にまで遡ることができます。 ヴィトゲンシュタイン([[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]])がこれら の研究にどこまで寄与したかは、私には分かりません。拙い英語と一部ドイツ語 でウィキペディアや他のサイトも検索してみましたが、有益な情報にはたどり着 けませんでした。
[[パターン認識]]の現在の記事は、主に工学的側面から書かれており、心理学 的側面における認識の過程は書かれていませんので、ここで概説します。人間が 画像を見て、それが何かを決定するプロセスは、簡単かつ乱暴に書くと、次のよ うになります。記号は便宜的なものです。
画像の知覚 + スキーマ → パターン認識 → 知覚したものの決定
厳密にはもう少し違った形態になります。まず知覚ありきですが、これはボト ムアップ的で、スキーマはトップダウン的な位置づけにあり、その中間にパター ン認識が位置します。認識が成功したとき、知覚したものが何であるかが決定さ れます。
先にリンクを張ったduck-rabbit画像は、いわゆる多義図形の一つで、主にバ イアスがスキーマに与える影響、といったコンテクストで扱われます。
たとえば、ゲシュタルト心理学の英語版記事にEmergence(=出現)画像が 貼ってありますが、 http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Emergence.jpg これは、スキーマによる認識がなるべく失敗するように工夫されています(メタ 認知するならば、この解説自体もバイアスになり得ると言えます)。そして、認 識に失敗した後でも、あるヒントが与えられることで、即座にそのヒント通りの ものが出現する(ように感じる)という好例です。
duck-rabbit画像も、前もって「アヒルの絵です」と言われればアヒルに見え るでしょうし、「ウサギの絵です」と言われればウサギの絵に見えるでしょう。 これはバイアスの一番極端な例ですが、つまり人間がパターン認識を行う一連の プロセスの中において、「スキーマはバイアスに左右されやすい」ということを 如実に示しています。
また、外部からの情報だけでなく、その人が持っている期待さえ、認知を左右 します。これは、UFOマニアの人(最近めっきり減りましたが)が、星(特に明 け・宵の明星)や航空機の灯火などをUFOと見間違える、といった事例で表れま す。この意味で、期待もスキーマに含まれると言って良いでしょう。
少し整理します。人間は、全体を概観したりパーツなどから推測しようとした りしても、それが何か識別できない場合、自分が持っている知識や過去の経験な ど(=スキーマ)から演繹しようとします。失敗した場合(先のEmergence画像 を初見で認識できなかった場合が最たる例です)、その画像に関連する思考は いったん停止します。この流れに明確な手順はありません。スキーマは各個人の 経験・知識などの総体であるため、規定はできません。
以上のことは、私の貧弱な知識・記憶、手元のわずかな蔵書、拙い英語・ドイ ツ語での検索結果だけで書いていますので、きちんとしたことは確たる書籍・参 考書を参照されることをお勧めします。そして、その結果をウィキペディアに フィードバックしていただけますと、非常に助かります。
この絵が著作切れであると言うことは、ビトケンシュタインの論文も英語版 で著作権切れでウィキにアップされているのでしょうか?
まず先に後段についてですが、ウィキペディアはあくまで百科事典です。論文 などの著作物そのものは、ウィキペディアではなくウィキソースで扱います。英 語版ウィキソースには、[[論理哲学論考]]がアップロードされています。 http://en.wikisource.org/wiki/Tractatus_Logico-Philosophicus
前段の、「ある著作物の著作権が切れているかどうか」は、即答できない複雑 な問題です。既にウィキペディア上に書かれていることも多くあります。詳しく は[[Wikipedia:著作権]]をご覧ください。また、そこから辿れるいくつかの記 事、特に[[パブリックドメイン]]は有益でしょう。また、特に画像については、 アメリカ合衆国著作権法で特徴的な[[フェアユース]]についても注意を払う必要 があります。
Re: [WikiJA-l] 画像を探し、うさぎ・あひる にレスです。
ありがとうございます。概略、大きい方向で問題を見ることが出来ます。 わずかですがひまを作って、考えをまとめようと思います。 (それにしても、引用が出来れば丸写しが、一番正確なのデスが) (ご返事ありがとうございます。とくにスキーマと言う言葉の挟まれている位置が、はっとします。)
ありがとうございます。
細かい部分は、哲学や心理学に詳しい方にお任せします。その上で、お役に立 てるかどうかは分かりませんが、私で可能な範囲内でお答えしておきたいと思い ます。文章内の[[]]内の単語は、ウィキペディア日本語版に記事があります。
パターン認識自体は[[認知心理学]]の流れを汲んでいます。そして認知心理学 は[[ゲシュタルト心理学]]の流れを汲んでいます。さらに辿れば[[ヘルムホル ツ]](スタブ)の知覚研究にまで遡ることができます。 ヴィトゲンシュタイン([[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]])がこれら の研究にどこまで寄与したかは、私には分かりません。拙い英語と一部ドイツ語 でウィキペディアや他のサイトも検索してみましたが、有益な情報にはたどり着 けませんでした。
[[パターン認識]]の現在の記事は、主に工学的側面から書かれており、心理学 的側面における認識の過程は書かれていませんので、ここで概説します。人間が 画像を見て、それが何かを決定するプロセスは、簡単かつ乱暴に書くと、次のよ うになります。記号は便宜的なものです。
画像の知覚 + スキーマ → パターン認識 → 知覚したものの決定
厳密にはもう少し違った形態になります。まず知覚ありきですが、これはボト ムアップ的で、スキーマはトップダウン的な位置づけにあり、その中間にパター ン認識が位置します。認識が成功したとき、知覚したものが何であるかが決定さ れます。
先にリンクを張ったduck-rabbit画像は、いわゆる多義図形の一つで、主にバ イアスがスキーマに与える影響、といったコンテクストで扱われます。
たとえば、ゲシュタルト心理学の英語版記事にEmergence(=出現)画像が 貼ってありますが、 http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Emergence.jpg これは、スキーマによる認識がなるべく失敗するように工夫されています(メタ 認知するならば、この解説自体もバイアスになり得ると言えます)。そして、認 識に失敗した後でも、あるヒントが与えられることで、即座にそのヒント通りの ものが出現する(ように感じる)という好例です。
duck-rabbit画像も、前もって「アヒルの絵です」と言われればアヒルに見え るでしょうし、「ウサギの絵です」と言われればウサギの絵に見えるでしょう。 これはバイアスの一番極端な例ですが、つまり人間がパターン認識を行う一連の プロセスの中において、「スキーマはバイアスに左右されやすい」ということを 如実に示しています。
また、外部からの情報だけでなく、その人が持っている期待さえ、認知を左右 します。これは、UFOマニアの人(最近めっきり減りましたが)が、星(特に明 け・宵の明星)や航空機の灯火などをUFOと見間違える、といった事例で表れま す。この意味で、期待もスキーマに含まれると言って良いでしょう。
少し整理します。人間は、全体を概観したりパーツなどから推測しようとした りしても、それが何か識別できない場合、自分が持っている知識や過去の経験な ど(=スキーマ)から演繹しようとします。失敗した場合(先のEmergence画像 を初見で認識できなかった場合が最たる例です)、その画像に関連する思考は いったん停止します。この流れに明確な手順はありません。スキーマは各個人の 経験・知識などの総体であるため、規定はできません。
以上のことは、私の貧弱な知識・記憶、手元のわずかな蔵書、拙い英語・ドイ ツ語での検索結果だけで書いていますので、きちんとしたことは確たる書籍・参 考書を参照されることをお勧めします。そして、その結果をウィキペディアに フィードバックしていただけますと、非常に助かります。
この絵が著作切れであると言うことは、ビトケンシュタインの論文も英語版 で著作権切れでウィキにアップされているのでしょうか?
まず先に後段についてですが、ウィキペディアはあくまで百科事典です。論文 などの著作物そのものは、ウィキペディアではなくウィキソースで扱います。英 語版ウィキソースには、[[論理哲学論考]]がアップロードされています。 http://en.wikisource.org/wiki/Tractatus_Logico-Philosophicus
前段の、「ある著作物の著作権が切れているかどうか」は、即答できない複雑 な問題です。既にウィキペディア上に書かれていることも多くあります。詳しく は[[Wikipedia:著作権]]をご覧ください。また、そこから辿れるいくつかの記 事、特に[[パブリックドメイン]]は有益でしょう。また、特に画像については、 アメリカ合衆国著作権法で特徴的な[[フェアユース]]についても注意を払う必要 があります。
-- diagraph01 / Yoshizawa, Hideaki mailto:diagraph01@nifty.com
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