----- Original Message ----- From: KIZU kizu-n@mail.goo.ne.jp To: wikija-l@Wikipedia.org Sent: 4 Jul 2004 14:55:43 +0900 Subject: Re: [WikiJA-l] draft of the letter to the Foundation regarding copyright issues.
途中略しつつ引用します。
KIZU>ただ、解釈を重ねることで結果として GFDL を踏み越える懸念を持っている
ことはあらかじめ表明しておくほうが fair であるように思います。財団側 (といっても専属スタッフがいるというわけではないと理解していますが) が考える許容範囲がどの辺りにあるのか知っていることが、われわれの議論の 助けにもなるかと思いますので、このような危惧があることに触れておく ほうがよいように思います。
Tomos>> ただ、英語版では、GFDLを字義通りに守らなくてもそれはGFDL違反にはならない、
という方針でやっているのが日本語版とは大きく違いますが。 あえて言えばその点を付け加えるのがいいでしょうか。
KIZU>ええと、これは「日本語版は意識的に GFDL 違反を行う意向である」という
ことなんでしょうか。正直今回の議論を全部は把握できていないのですが、 解釈と実際の運用により字義どおり GFDL に忠実でない、ということと intentional violation ということでは大きな差があるように思います。
これはどちらかと言うと逆でしょうか。
英語版では日本語版よりもはるかにGFDLからかけ離れた利用を許しています。
ウィキペディア内での利用について言えば、例えばコピペの場合も履歴は保存せず、 元のページの名前を要約欄に書けばいい、というのが英語版のポリシーだったか と思います。他言語版からの翻訳も同じく履歴を保存しないといけないという話 になていなかったように思います。
外部利用者に対する利用条件も同じようで、履歴を保存したり過去の版の ネットワーク・ロケーションを保存したり、といったGFDLの要求事項を満たす 代わりに、リンクを張ればそれでいいかも、という風になっていると思います。
Modehaさんの議論は、基本的にはそういうのを日本語版でも導入しよう、という ものだと思います。が、それはGFDLからの逸脱なので、日本語版では、 GFDLはGFDLとして、それと大きくかけ離れた利用を許すならGFDLとは別の選択肢 として利用者に提示するのがいいかと思ってそう提案しています。
同じことの言い換えになりますが、英語版では、GFDLを字義通りに解釈すると GFDL違反としか思えないような行為が「問題ない」と議論されています。
この大きな理由のひとつは、アメリカの法廷ではGFDLのような契約は リーズナブルに実行できる範囲で従っていればよいとされるからだとか。
日本でもそれが通用するか、というと、そうでもないそうです。(これは Wikipedia‐ノート:著作権 での議論の中で出た話です。)だから、GFDLは GFDLでとっておいて、「それとは別の選択肢」を設けるのがいいかと。
Tomos