sphlです。
At 2004/07/02 23:01:47 modeha(a)mail.goo.ne.jp wrote:
「/履歴」サブページですが、そもそも、創設された2004年2月に既に使用に
異議が唱えられて、その後ほとんど使われなくなった形跡があります。ま
た、そもそもこのシステムの記述を2004年2月4日 (水) 03:29 に追加した
T.Nakamura氏自身が、「/履歴」システムを全く使用していないことからし
ても、そもそも存在意義がないシステムと考えます。私の記憶では、イタ
リア関連記事の一部でこの「/履歴」システムが使われましたが、私自身、
全く使っていませんし、今後も使うつもりはありません。いずれにしても
本格稼動した形跡がない日本語版固有のシステムのようなので、いったん
このシステムは破棄したほうがよいと考えます。
私も書いたとおりいろいろ無理があるとは承知しています。
但し、T.Nakamuraさんの構想では、利用規約の導入によってこれを不要とする
のが当面の目的であったようです。素直に導入されていれば、この方法はとっ
くにobsoleteされていたのに、と残念に思っています。
履歴の破損を極度に心配しておられますが、2004年7月現在、すべての日本
語版Wikipedia使用者は、履歴が記事の削除などによっていつか破損するか
もしれないことを覚悟した上で投稿していますので、破損しても全く問題
ありません。履歴に自分の名がない、と抗議できるのは、当の本人だけの
権利ですし、本人はなくなるかもしれないことをすでに承諾しているわけ
ですから。もちろん、履歴ロンダリングのような行為が許されるというわ
けではありません。履歴の破損は、記事の削除のようなシステム上のやむ
をえない場合に限るべきだし、破損した著作者名表示は、可能ならばその
後の編集の要約欄などで名誉を復元されるべきでしょう。そしてそれは、
著作権ページに明記してあります。
これは、心配というより、ルールを決める以上いろいろ想定せねばならない
ので、問題提起しているわけです。履歴をリンクで提供するとした以上、
リンク切れのことは想定する必要があるということです。
想定した上で、最終的に「履歴はやむをえない事情により無くなってもお互い
文句を言わないと申し合わせる」との合意を得るのがWikipedianにとっては
もっとも幸せなのだと思います。
この件に関して言えば、結果はModehaさんと同じところへ行きつくかもしれま
せんが、手順の踏み方が多少異なるということかな、と思っています。
いずれにしても、移動機能が存在し、自分の立てた記事名と同じ記事名で
別人が記事をつくることができる以上、完璧な形でのGFDLとの整合は永遠
にできません。GFDLは明確にどちらも禁じています。移動元に履歴が残る、
Wikipedia:著作権の解釈では「移動」は普通に「改変」ととれます。
また、改版で同じ記事名になるのは4条A項で元の版の著者が合意すれば
GFDLに沿っています。Wikipediaで記事を改訂する場合、記事名が変わらない
のは自明なので合意済みにしようという解釈は正当だと思います。
移動したという記録が移動先に出て来ないのは弱点ですが、少なくとも
移動した時点では「この記事にリンクしているページ」からみつけることが
でき、その意味では「移動機能はGFDL違反とはいえない」でしょう。
履歴はリンクをたどったさきに見つかれば良いというのはそもそも同意です。
という主張をされていますが、移動先には履歴が残らないのだし(この時
点でGFDL違反)移動元が(主に、誤った記事名だったという理由で)削除
された記事も多く存在し、その履歴はおそらく残っていません。また、
この部分は削除が可能な限りどうしても防げませんね。そもそも削除行為が
履歴を消し去る以上そうなります。これについては合意事項にすべきことで
あると考えます。GFDLになるべく沿った運用が望ましいとは考えていますが
物理的に無理なことまでは互いに要求する必要はないですから。しかし、それ
はWikipediaというプロジェクトで不可避な事態であるわけで、そこまでAll
or Nothingなことをいう積もりもないです。
移動元の履歴に残っており、リンクでたどれるのだからよい、という主張
をなされるのでしたら、引用・翻訳元記事も、リンクを貼りさえすれば、
移動システムと同様にリンクでたどれるのだからそもそも「/履歴」システ
ムは必要ない、ということになります。
Sphlの主張を取り入れますと、いずれにしても「/履歴」サブページシステ
ムは必要ない、ということになりますがよろしいでしょうか?
というか、移動システムを作成した時点で、Wikipediaは、履歴については
最終的にリンクでたどっていければよい、ということを選んだのだと思い
ます。
/履歴を使うのは、前にも述べたようにリンクが切れた場合の保険です。
しかし、これが使い勝手の悪いkludgeであることは認めます。私も好きじゃ
無いですよ、本当に。
「履歴全部リンク化しなくても、最新版へのリンクさえしてくれれば、
Wikipediaの全利用者とWikiMedia財団はGFDL違反だなんて騒ぐことはない
から安心してね」という宣言をしてもよいのでは?意味です。もちろん、
肝心のWikipediaの記事が、他のGFDL文書からの引用を含む場合は、外部で
の履歴はきちんとリンク化する必要がありますが。
リンクに関しては別に意見の相違はないと考えています。前回書いたとおり
GFDLは全履歴にリンクをつけろとは要求していないと思います。
***
ところで、根本的なところに立ち返ると(ここで持ち出していいのかどうか
わかりませんが (^^; )、GFDLの性質を考えると、GFDLライセンスを適用す
べきはWikipediaのコンテンツを外部に持ち出すときだけにすればよかった
と思うのです。
GFDLは発行前の出版社内の制作・編集(これが通常のWikipedianの活動にあた
る)のことまでは想定していないのではないか。つまり、企業でフリーな文書
を制作する場合を想定すると、GFDLでライセンスするのはあくまで外部への
リリース時点であって、社内の担当者Aと担当者Bの間でGFDLライセンスし合っ
ていると考える必要は無いわけです。
まあ、会社を例に出すと法人著作だから、ちょっと外しているかもしれません。
もちろん著作者の編集履歴は制作工程を通じて保存され、外部に対して貢献が
宣言される必要はありますが、これはWikipediaの履歴システムで満たされます
(制作中に移動した履歴が残らなくても良くなる)。
サイト内PDという方式もいいですが、こういう解釈のほうが本当はすっきりする
と最近考えています。いまさらどうしようもないかもしれませんが。
著作権ページのノートを見て発言してからこちらを見たので、あちらでは
反応がどこにもない、というような書き方になっちゃってますが、ご了承
ください。
いえ、返事がおくれましてどうもすみませんでした。
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